帰国しました

 ニューヨーク滞在中、予期せぬテロ事件が発生して不安で一杯でした。でも、運よく予定通りの飛行機に乗り込む事が出来ました。NY(JFK)空港を離陸し、空から見たマンハッタンはグレー色で貿易センターの現場付近からは5日経ったその時もまだ燃え続け、海の方に煙は流れていました。事件の次の日、街は半旗が掲げられ殆どのお店はお休み。あるお店のウインドウーはカーテンが降ろされ、「悲しみをこめて」と、いう言葉が貼られ、白い盛り花が置かれていました。通りがかった消防署の前には犠牲になった人の写真が並べられて、そこにもお花がたむけられ、何十人もの人達が手にローソクを持ちながら本当に悲しみに暮れている様子でした。こんな事件があり、一人、娘をNYに残す親の私の気持も揺れ動いていましたが、致し方ない事です。一時は「日本に帰りたい!」と言い出した娘も、自分の生き方を決めて残る事にしたようです。14日、帰国前日の夜に娘は、急に私のベッドに入ってきました。そして一言、「ママ、小さくなっね?」・・・。失礼しちゃいますよね!でも、嬉しかった。そして、翌日の15日。空港で「飛行機の中で読んでね」と、手渡された手紙に「ママと別れるのは寂しいし、不安も一杯あるけどこれから一人で生活していかなければならないよね。頑張るね!」と、書いてありました。ニューヨーク・・・、この街はのんびり歩いてはいられません。ハイヒールでは歩きにくい街です。次に娘と会う時はニューヨーカーらしく、スニーカーを履いてイエローキャブを止める時、人差し指を一本上げている事でしょう。最後に滞在中にお世話になったテンマさん、ポスト夫人、アゼガミさん、有難うございました。又、日本からの数多くの励ましのお電話、メールを頂き、心よりお礼申し上げます。