一年振りのNY 1

 娘のハイスクール卒業から一年が過ぎて今度は息子の卒業を6月に迎えました。感激で涙した式典が今も甦ってきます。卒業後はビザ、予防接種、留学手続きなど、多くの準備で慌ただしく過ぎていった日々でした。息子が娘と同じニューヨークの大学を選択してくれた事は母親としてとても嬉しく思っています。姉と弟、とても仲が良い二人は以前から一緒に住む事を決めていた様子です。

8月18日、NYへ出発の前日、私達家族は日本テレビの「24時間テレビ」に出演しました。もちろん息子は初めてのテレビ出演でしたが、「旅立ち」として、きっと良い思い出になった事だと思います。そして8月19日、私にとっては一年振りのNYへ到着しました。空港では娘と友人が出迎えてくれてとても感激しました。今年は昨年の緊張感とは違い、とてもゆったりした気持でいられる自分が分りましたがテロ事件から一年、街は相変わらず慌ただしく動いていて大都会の顔を見せていました。到着の翌日は息子と学校まで二人で地下鉄に乗って行ってみる事にしました。つまり、通学の予行練習です。娘の学校とは反対方向ですが途中までは3人一緒、メトロカードを購入して出発しました。東京も同じですが大きな駅は乗り換えも遠くて大変です。多くの人の流れの中で娘の姿を見失わない様にただついて行くのが精一杯でした。ウロウロなんてしていられません。ニューヨーカーらしく早足で歩かなければなりませんでした。

5番街
五番街

 娘がこの街で毎日生活している…、そんな事を想像してたら驚きと頼もしさを感じて何んだか嬉しくなってしまいました。もっとも娘も最初は不安だらけで友達と一緒に行動して少しずつ覚えていったそうです。さて、現在のNYの地下鉄は楽しくてあきる事はありません。車内で大声で演説?一人しゃべりする人、駅構内で音楽を流して人形相手にダンスする人、ギター演奏している人などパフォーマンスで楽しませてくれます。そして滞在5日目になりました。今日は子供達とは別行動です。つまり私、一人っきりの日になってしまいました。「ママ、一人で大丈夫?」と、二人が気遣ってくれましたが一人地下鉄に乗ってショッピングに出かける事に決めました。セントラルパークの東側のマジソン通り、5番街の予定でいましたが、77丁目で降りるつもりが間違って86丁目まで行ってしまいました。でもそのお陰でグランドセントラル駅まで色々なお店に入りながら本当によく歩きました。足には「まめ」ができて、ふくらはぎは筋肉痛が残ってしまいましたが、とても楽しい「NY冒険の旅」を体験できた一日でした。

グランドセントラル駅構内

つづく