年の瀬

 今年も一年を振り返る時がきた。よく、年を重ねると月日の経つのが早いと言う。確かにその通り!きっと、皆さんも?そう思っている事であろう。でも、今年も様々な想い出を残す事が出来た気がする。良いこと、悪いこと、楽しい事、悲しい事、ETC…。人には言えない事だっていっぱいあった。そんな一年の再確認をしたく、先日、今年のスケジュール表を開いてみた。年末から恒例のハワイ休暇から帰国し、2002年1月20日の愛知県蒲郡市で行なわれた「男女いきいきフォーラム」という仕事が初仕事であった。今年は例年になく仕事の数は減少していたものの、まあ、幸先よいスタートの年だったと思う。以下はプライベートな内容ばかりだが…、3月に父が他界し、6月は僕達夫婦の銀婚式と息子のハイスクール卒業式、8月は北海道・ソロツーリングに出かけ、9月〜10月には娘と息子のNYの生活を見る為の渡米、そしてあっという間に12月に入ってしまったのが実感である。いや、早かった、本当に足早に月日が流れて行った一年だった。公私とも忙しく、と言いたい所だが私的な面で多忙だった。

 一般的に言えば、僕達の仕事は10月から12月に集中する。もちろん今、その真っ最中なのだが、だいたいの仕事納めの日は決まっているものだ。当初、今年最終の仕事は来年度から始まるCMの撮影で12月の25〜26日を予定していた。でも、スケジュールの調整不足で来年の1月に変更になったと事務所から連絡が入った。従って、今年は12月22日が最終の仕事に決まった。22日、その日は蒲郡プリンスホテルでのデイナーショーである。そう、今年の初仕事の場所の蒲郡、そして最終の仕事も蒲郡である。この偶然に何か?不思議な縁を感じて仕方ない。そして、じっくり考えてみた。結果…、6月に投稿したバックステージ「銀婚式」をご覧になった方はお分かりだろうが、父が亡くなって、いわゆる、喪に服す意味も込めて豪華な銀婚式は避け、家族5人だけで質素に一泊二日の旅行を楽しんだ事に行き当った。その宿泊先が蒲郡プリンスホテルだった。喪に服して…なんて言い方をすれば、クリスチャンだった亡き父がどう思うか知らないが、他界から9ヶ月が過ぎた今、豪華にお祝いできなかったその結婚記念日を、父が「お客様に盛大に祝ってもらえよ!」と、チャンスを作ってくれたのかもしれない。きっとそうだ!多分そうだろう?。僕自身だけの思い入れだと思う。が、不思議な縁を感じるか、感じないは人次第、僕はそんな縁を信じたい性格である。そして、まさに一年の区切りをつけるに相応しい仕事だとも思っている。今年も残すところあと数週間になった。「2002年」、多くの想い出が甦ってきた。充実した一年間だったか、無駄に過ぎた一年間だったかを判断するのも個人次第、でも、こんな風に考えれば、誰だって毎年がきっと素晴らしい年になる気がする。

 もうすぐ子供達も帰国する。そして、家族5人が20年振りに日本での新年を迎える。はたして、来年はどんな出来事が待っているのだろうか?何かと忙しさが増す「年の瀬」、今日この頃である。